中高年パワー全開! 爆風スランプ40周年ツアー最終日をレポート「再会はまたいつの日か、あの場所で」
まさに上から読んでも下から読んでも「たいやきやいた」、とういうことだ。
「ひどく暑かった日のラヴソング」、そして1stアルバムに収録の「よい」と「うわさに、なりたい」をメドレー風に、さらに「涙2」とたたみかけた。本編最後の曲は「Runner」。その前のMCでサンプラザ中野くんが、「この曲にはいろんな思いがこもっている曲です」と言って、こう続けた。「昨日の朝、(江川)ほーじんの夢を見て起きました。爆風スランプのどっかの野外ライブのステージに、和佐田さんがいるにも関わらずベースを持って駆け上がってきて、すごい元気で、前よりもハンサムになって、ベースを弾き散らかして盛り上がっていました。最高のベーシストをふたりも抱えて、本当に幸せなバンドだと思います。いつかダブルベースでおおくりできたらいいなと思います」
バンドにとっての最大のヒット曲がもたらしたものは、いいこともそうじゃないこともたくさんあるだろう。
けれどひとつはっきりと言えることがあるとすれば、それは今ここで聴いている「Runner」が最高だという事実だ。何年経っても誰かの背中を押し続ける曲として、「Runner」はもしかしたらバンドを追い抜いて走り続けているのかもしれない。