くらし情報『師走を彩る豪華ラインナップで歌舞伎の多彩な魅力を。歌舞伎座12月公演「十二月大歌舞伎」開幕』

師走を彩る豪華ラインナップで歌舞伎の多彩な魅力を。歌舞伎座12月公演「十二月大歌舞伎」開幕

「あらしのよるに」を合言葉に、翌日の再会を約束する。夕べの嵐が嘘のような、どこまでも青空が広がる穏やかな午後、がぶとめいは「あらしのよるに」の合言葉を嬉しそうにかわす。ところが、互いに相手の姿をみてびっくり。目の前にいるのは狼にとって大好物の山羊と、天敵の狼。食べたい欲求を抑えるがぶと、食べられてしまうかもと不安を抱くめい。初演よりがぶを演じてきた獅童と、初役でめいを勤める菊之助による二匹の息ぴったりな掛け合いに客席のあちらこちらから笑い声が聞こえてくる。またがぶとめいが縦横無尽に客席をめぐる演出では、観客は大盛り上がり。ふたりは話をするうちに、ますます親しみを覚えていくと、互いを“友達”と呼び合う仲になっていく。
一方で、狼のぎろ(尾上松緑)は自らの恥辱を晴らそうと手下たちにめいたちを捕まえるよう命じる。

狼のばりい(澤村國矢改め澤村精四郎)が、めいの行方を問いただそうとがぶを連れてくると、精四郎と獅童による狂言半ばで襲名のご挨拶。獅童から送られた暖かいエールをうけて、精四郎の眼には涙が浮かぶ。門閥外から幹部俳優となった精四郎の決意表明に、会場中からも割れんばかりの祝福の拍手が送られた。

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