2022年11月9日 07:00
名作ゲーム『ファイナルファンタジーX』を新作歌舞伎に。その驚きの企画を菊之助が語る!
というキャラクターが抱えている父親との葛藤も、ゲームでは回想シーンでしか描かれていませんが、今回はそこを八津さんが深く掘り下げてくださっているので、よくわかっていただけるのではないかと思います。
──そして、菊之助さんと一緒に演出を担当されるのが、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』(2016年)やB’zのドームツアーなどを手がけられた金谷かほりさんです。客席が360度回転するIHIステージアラウンド東京で上演にするにあたって、どんな演出にしようとされていますか。
今は、美術の堀尾幸男先生が作ってくださった模型を前に、東西南北4つのステージを脚本のどの場面に使うのか、落とし込んでいく作業をしているところです。高さ8メートルのスクリーンに何を映すかということも、金谷さんが一場一場、絵コンテを描いてくださっていて。ゲームやイベントで使われた映像を投影しつつ、観ているお客様も、あたかも自分が『FFX』の世界に入っているかのような感覚になるのではないかと思っています。そこに、もちろん歌舞伎的な手法も取り入れていきます。
──その映像などのゲームの世界と歌舞伎との融合は、どのようにやっていこうと考えておられますか。