LOSTAGE 47都道府県巡礼〈LOSTAGE the TOUR〉ファイナル・川崎クラブチッタ公演レポート ここから得たものをすでに形にして次へ
もっと確かな愛情のやり取りから生まれた誇らしさ。クラブチッタの広い空間に渦巻いていたのは、そういうものだったと思う。
岩城智和(ds)
アンコール、「昔の曲を練習してやるのも辛気臭い」との理由から披露されたのは、誰も聴いたことがない新曲「ひかりのまち」だ。今のロストエイジらしいシンプルなミドルテンポ、柔らかなメロディの中に切なさが滲む楽曲で、聴き取れたサビは〈最果ての街まで届けよう〉というもの。夢のひとつだった47都道府県ツアーをやりきって抜け殻になっているかと思いきや、バンドはここから得たものをすでに形にして次へと向かっている。
二時間のステージ終了後に発表されたのは、10月から3カ月連続で行われる東名阪クラブクアトロ公演〈路傍〉、さらには来年3月29日に決定した日比谷公園大音楽堂・単独公演〈轍〉であった。発表の瞬間、「うおおおおおぉぉぉぉぉ!」と巻き起こった歓声の大きさが、まだまだ続く頼もしい未来を物語っていた。
2024年8月25日(日)CLUB CITTA’
LOSTAGE theTOUR FINAL LOSTAGE -ONEBAND SHOW-
<リリース情報>
LOSTAGE 12th アルバム『PILGRIM』
CD (デジパック仕様)