くらし情報『「これはもはやコンサートではない」『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』観劇レポート』

2021年7月19日 18:00

「これはもはやコンサートではない」『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』観劇レポート

客席に座っているだけで、ワールドクラスの歌唱力、表現力に殴り倒されそうだ。
「これはもはやコンサートではない」『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』観劇レポート

シモン役:柿澤勇人撮影:渡部孝弘
だが、対する国内勢も負けていない。自身のデビュー作が『ジーザス~』だったというシモン役の柿澤勇人は、最近の彼の活躍をみるといささか役が小さすぎる気もするが、ジーザスを熱狂的に崇める十二使徒のひとりを熱く演じ、ソロナンバーでもパワフルなシャウトで存在感をアピール。ユダヤ教の大祭司カヤパの宮原浩暢は迫力ある低音で、ジーザスを追い詰めていく立場の人間を見事に演じた。そしてヘロデ王役の藤岡正明がその美声と軽快なパフォーマンスで場をさらう爽快さ! もともとヘロデは本作のトリックスター的存在だが、錚々たる来日勢がさんざん熱いパフォーマンスを魅せたあと、1曲で確実に印象を残した藤岡の頼もしさに、日本ミュージカル界も凄いぞと嬉しくなった。

今、生のライブエンタテインメントの素晴らしさを感じとるのにこれほどぴったりの作品はない

『~in コンサート』と言っても、もともと全編音楽で綴られている作品であるので、カットされている部分はなく、『ジーザス・クライスト=スーパースター』の冒頭からラストシーンまで全て上演される。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.