2021年7月13日 17:00
渡部玄一、水夏希、佐賀龍彦が語る「新しい試み」『クララ-愛の物語-』
この舞台では朗読が加わり作曲家の人生や気持ちを感じることによって、クラシック音楽の輪郭がよりハッキリするように思いました。今までなかった角度からクラシックに光が当たり、聴いている方にとって新鮮な刺激になるんじゃないかと思っています。
ふたりが組む価値というのを感じさせてもらえている
――今日はこれから2度目のお稽古だそうですね。
佐賀お稽古、楽しいです。僕はシューマンとブラームスを演じるのですが、今ある資料や文書を読んで、「この曲の時には本当はこうだったんじゃないか」と勝手に想像しながらつくっています。最終的にはお客様に「どう思いますか」と問いかけられるようなところまでつくり上げたいです。
――ふたりの音楽家を演じるって、きっと大変ですよね。
佐賀(黙って深く頷く)
一同(笑)
佐賀龍彦
佐賀全く違う人ですからね。
ブラームスはシューマンの弟子ですが、目指している音楽もやっぱり違う気がしています。だからこそ、シューマンがブラームスをすぐ認めたことを面白いと感じるのですが。先日、初めて読み合わせをしたときには、ちょっとどうしていいのかわからないような感覚になりましたね。
――そこに彼らが作った音楽が流れることで演じやすくなるものですか?
佐賀実はまだそれを経験していないんですよ。