2022年1月9日 16:00
Zepp Tokyoラスト3Daysオフィシャルレポ、歴史的名場面を生んだELLEGARDENとBRAHMANの競演
から「Fibs in the hand」に繋げ、その後初めてSEが鳴り……というオープニングは同ツアーを踏襲したものだった。
3曲目は「霹靂」。容赦ない豪雨の中、毅然と立つ4人が、地鳴りのような、雷鳴のようなバンドサウンドを鳴らしていく。こういった紗幕と映像を使った演出、そして序盤・終盤の選曲(冒頭に「Kamuy-pirma」と「Fibs in the hand」を、クライマックスに「PLACEBO」、「今夜」、「鼎の問」、「満月の夕」、「Slow Dance」を配置)は、ツアーからの流れを汲んだもの。
ライブハウスでは‟モッシュもダイブもできないし、唄えない、叫べない”という状況が相変わらず続いていて、かつてのように、人の上を転がってやってきた人をTOSHI-LOWがさばくこともなければ、グータッチし合うこともない。そういった行為は本来バンドの演奏に気持ちが高ぶった結果として出てくるものだが、手段と目的が逆転し、肉弾戦こそがBRAHMANのライブの本質だと思われてやしないか。魂の交感が本質ではなかったか。あの光景は今でも恋しいが、物理的に密になれない状況でも心と心は通じ合える。