【『スリル・ミー』キャスト対談第1弾】 田代万里生×新納慎也 ~“真実の愛”を描くおっさんずラブ(!?)ペア~
っていうニュアンスになるんです。
新納ああ~。それはでも、栗山さんが求めるものの違いもあると思うけどね。僕は栗山さんから、「『彼』は一歩足を踏み出すことにも手を動かすことにも何か目的がある人」って言われていたから、自由に動くことなんてとてもできなかった(笑)。
田代確かに。栗山さんのダメ出しからして違うくらい、演じる役者によって全然違う『スリル・ミー』になるところもまた、この作品の面白さなんでしょうね。
唯一無二の個性VS醸し出される貴族感
──お互いが思う、役者としての魅力を教えてください。
田代何だろう、もう唯一無二すぎて(笑)。だって新納さんみたいな人って、ほかにいないじゃないですか。
新納確かに、「新納さんみたいになりたい」って言われたことないね、言われたいのに(笑)。
田代いや、思ってもなれないから(笑)。新納さんは個性の塊のような方。しかも、個性的すぎてカンパニーに馴染まないみたいなこともなく、むしろムードメーカーとしてみんなを引っ張っていってくださるんです。あと観客としてよく感じるのは、ここぞという時の、劇場まるごとグッて抱え込むような力。
迷いなくできる勇気というか、確信を持って演じられるところは、本当にすごいなと思います。