京極夏彦「歌えばいいんだとわかりました」小西遼生主演ミュージカル『魍魎の匣』15日まで
歌で説明をする部分が多く、ラストシーンなどは45分近くある。脳が休まる隙がまったくなく、今もゲネプロを終えて意識が朦朧としています(笑)」と苦労を語りながらも、「この(ミュージカルで伝える)手法がうまく作用したら、皆さんに複雑なエンターテインメントを届けられると、僕らは稽古初日からずっとワクワクしていました。皆さんの脳を思いっきり揺さぶりたい」と意気込みを。
ミュージカル『魍魎の匣』取材会より
さらには、「ありがたいことにチケットもけっこう早い段階で売り切れて、本当に期待が大きいんだなと感じています。このご時世、満席の客席を前に演じることができるのもなかなかない」と反響の大きさを語った榎木津役の北村に、京極が驚きのエピソードを明かす一幕も。いわく「榎木津礼二郎が熱帯魚に語り掛けるシーンがあったのですが、僕、今まで榎木津が熱帯魚を飼っていると小説に書いたことはないと思うんです。でも実はこの後、榎木津は熱帯魚を飼うことになっています」とのこと。「こっち(舞台)からアイディアをもらったと思われたら悔しいので明かしますが(笑)、それくらい皆さんがキャラクターを掴んでくださっているんだなと思いました。