2022年11月29日 12:40
尾上右近「今回の公演は表現の総合格闘技」 詩楽劇『八雲立つ』取材会開催
本作では冒頭に本年の穢れを払い、また新年を寿ぐ神職による修祓が執り行われ、続いてプロローグではイザナキ(右近)、イザナミ(水)の神秘的な歌の掛け合いによって神産み、国生みが描かれる。
黄泉へと去った母イザナミの穢れを払い生まれたスサノオ(右近)は舞台上で衣裳を着け隈を取り、『暫』や『押戻し』などに代表される歌舞伎の荒事を見せ荒む魂、荒御魂を現して、天上へと踊り込む。一方、瓊瓊杵尊に袖にされ侮辱を受けた岩長姫(水)は闇落ちして大蛇に。大蛇となって美しき女性を喰らい尽くす様子を石見神楽と岩長姫の“大蛇タンゴ”で見せていく。
そして、石見神楽のスサノオと右近演じるふたりのスサノオが相対して神とは如何に、人とは如何にと問う“二人スサノオ”の場面は本作の大きな見どころ。スサノオが大蛇の首を斬り、岩長姫の闇が立たれると世を覆う邪が払われ大団円の舞上げとなる。
併せて、取材会に出席した尾上右近、水夏希、尾上菊之丞のコメントが到着した。
■尾上右近(スサノオ役)コメント
年末年始に向け、準備を進めていき、多くの方に楽しんでいただきたいと思っております。
歌とお芝居と踊りと、存分に自分のやるべきことを生かせる舞台をご用意いただきました。