
撮影:渡部秀平
株式会社レプロエンタテインメントが運営する浅草九劇と、幅広いエンターテインメントジャンルの番組を無料で放送するBS松竹東急がタッグを組み、演劇公演とテレビドラマで立て続けに公開される『君しか見えないよ』。その演劇公演が、6月1日(木) から6月11日(日) の間、東京・浅草九劇にて上演中だ。
本作は演劇公演の上演後、テレビドラマ版として放送するプロジェクト「演劇で、テレビドラマで、」シリーズの第1弾。同じ作品を多様なメディアを活用しながら展開することで、幅広い鑑賞体験が楽しめる。今回の『君しか見えないよ』では、2022年に岸田國士戯曲賞を獲得した山本卓卓(範宙遊泳代表)が脚本を、キングオブコント2013の優勝者にしてキャストの岩崎う大(劇団かもめんたる主宰)が演出を担当。主演を川島海荷が務めるほか、キャストには岩谷健司、郡山冬果、浜名一聖、ベンガルも名を連ねる。
主人公・熊村亜寿(川島)のモノローグによって、本編は幕を開けた。8年前、実家にバラエティ番組の撮影クルーが訪れたものの、編集後の放送映像しか記憶にないという。
落語のような一人問答を繰り広げながら、亜寿はいつしか同じ日をもう一度なぞることになるが、8年後の変化を知らない当時の父(岩谷)