来年の東京開催を前に「オリンピック記録映画特集」が開幕
初期の無声映画はスポーツ史専門家によるライブ解説や、音楽・弁士つき上映も行われる。
かつてテレビやネットがなかった時代、オリンピック記録映画は世界各地にその模様を伝えるメディアとして機能した。映像中継が普及した後も記録映画はライブではとらえることができなかった選手たちの躍動する身体や競技前の不安、緊張、集中、歓喜の“瞬間”を描き出すものとして製作され、単なる“スポーツの記録”だけでなく映画作品としても優れた作品を数多く生み出している。
会期中にはオリンピック記録映画復元担当者で映画復元専門家のエイドリアン・ウッド氏を招いた特別講演会も開催。五輪を映画ファンならではの角度や視点で楽しめる特集になっている。
「オリンピック記録映画特集――より速く、より高く、より強く」
『1912年第5回オリンピック ストックホルム大会』(1912年)
『銀界征服』(1928年)
『アムステルダム・オリンピック大会』(1928年)
『世界の若者たち 』(1936年)
『1936年オリンピック映画の製作風景 』(1937年)
『民族の祭典 』(1938年)
『美の祭典 』(1938年)
『憎しみなき闘い 』(1948年)