原田マハ原作のアートミステリーをWOWOWが映像化、『いりびと―異邦人―』放送＆配信が開始！

その絵の作者は、京都画壇で大きな影響力を誇る日本画家・志村照山（松重豊）の弟子であり、彼の養女でもある白根樹（SUMIRE）だった。“青葉”の素晴らしさを一瞬で見抜いた菜穂は、まだ無名の画家の作品であるにもかかわらず大金を払って購入。樹の作品を自らの手で世に出したいと願うが、樹は声を発することができず、照山に自由を奪われているようで……。



穏やかに、静かに始まる菜穂の物語は徐々にスリルを帯び、不穏な方向へと突き進んでいく。菜穂が瞬時に心を奪われるほど才能に溢れていながら、無名の画家としてひっそりと生きる樹は何者なのか？樹の師匠であり、養父でありながら彼女の出世を望んでいないようにも思える照山は何を隠しているのか？そして、彼らのいびつな関係が意味するものは何なのか？一方、菜穂自身の日常も決して穏やかではなく、東京にいる一輝らとの間によからぬ事態が起きそうな予感が漂う。

美しく雅やかな美術の世界で、徐々に露呈し始める欲望、嫉妬、そして愛情の蠢きこそが作品の見どころ。数々の映画やドラマ、CMを手掛けてきた映像派監督・萩原健太郎が静謐な美しさを湛えた映像の中で、高畑ら実力派キャストと共に、それぞれ秘密や事情を抱えた人間たちの物語を描き出していく。