くらし情報『“17歳の夢”と“今”が響き合う、 念願の初野音ワンマン『吉澤嘉代子の日比谷野外音楽堂』』

2021年6月26日 19:00

“17歳の夢”と“今”が響き合う、 念願の初野音ワンマン『吉澤嘉代子の日比谷野外音楽堂』

と続ける。

“17歳の夢”と“今”が響き合う、 念願の初野音ワンマン『吉澤嘉代子の日比谷野外音楽堂』

吉澤嘉代子(右)とウィンディ(左)
そんな会話の間に、ステージにはバンドマスターでもあるゴンドウトモヒコ(Horns・Sequence)を筆頭に、伊澤一葉(Key)、君島大空(G)、伊賀航(B)、伊藤大地(Dr)、武嶋聡(Sax・Flute・Clarinet)、高原久実(Violin)、加藤哉子(Cho)という名手揃いのラインナップがスタンバイ完了。「『吉澤嘉代子の日比谷野外音楽堂』、始まります!」という吉澤のコールから流れ込んだ「ユートピア」の快活なビート感が、野音の客席を高らかなクラップで満たしていく。

OLが宇宙戦士となる物語「月曜日戦争」、町娘が真夜中に怪盗に変身する「怪盗メタモルフォーゼ」……といった具合に、それこそ楽曲ごとに映画の脚本レベルに緻密に構築された設定と物語を、歌の登場人物を演じきるように歌い上げる吉澤の音楽世界。言うならば、そんなカラフルな世界観を描き上げる詞曲の筆致と、それをドラマティックに演じ抜くシンガーとしてポテンシャルにこそ、“吉澤嘉代子の音楽”の核心はある――とずっと思っていた。


“17歳の夢”と“今”が響き合う、 念願の初野音ワンマン『吉澤嘉代子の日比谷野外音楽堂』


しかし、この日のライブで何より際立っていたのは、そんな唯一無二のクリエイティビティを支える吉澤自身の衝動の抑え難い切実さであり、17歳当時の吉澤自身の胸の高鳴りすらも野音一面に共有可能なリアリティとともに立ち昇らせる“表現者・吉澤嘉代子”の芯の強さだった。

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