くらし情報『矢田悠祐ら“GLORY DAYS”に戻れないと悟る若者に―― 『GLORY DAYS/グローリー・デイズ』観劇レポート』

2021年9月21日 17:00

矢田悠祐ら“GLORY DAYS”に戻れないと悟る若者に―― 『GLORY DAYS/グローリー・デイズ』観劇レポート

揺れ動くキャラクターを体現しようと、矢田はさまざまな表情を使い分けて3人と向き合う。その緻密なグラデーション以外にも、ラストナンバー「My Next Story」のソロでは彼らの未来を感じさせる歌声で客席を魅了した。

4人の中では大人びた考えの持ち主で、皮肉っぽい発言の多いスキップ。演じるルークは“無気力世代”と訳された「Generation Apathy」で集まったメンバーを「他者に興味がなく話も聞かない」と自嘲気味に歌う。公演パンフレットによれば、ルークは今回が7年ぶりのミュージカル復帰作。ブランクを感じさせない喉使いで3人と適度な距離感で接するスキップ像を体現し、かすかに包容力も覗かせた。

風間が扮したのは、エネルギッシュで率直な性格のアンディ。ジャックの告白がショックで受け入れられず、戸惑う3人の中でも「その言動は懐かしく大切な思い出と4人の絆を壊す“裏切り”である」と怒りに似たショック示す役どころだ。
ジャックをなじる決定打を放ったあと、3人から糾弾される「Other Human Beings(人間のルール)」で見せる葛藤の様子や、バラエティ豊かな感情表現に注目したい。

物語の推進力となる、キーパーソンのジャックは木戸が演じた。

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