2022年9月14日 18:00
『INSPIRE TOKYO』開催直前インタビュー! あっこゴリラ「この2年間は、種をまいていたのに水をあげられなかったっていう感覚だったんですよね」
だから『マグマ I』は性自認のことが結構大きいかなという気がしていますね。
――答えを求めているわけではない?
いや、答えは求めているんですよ。でも簡単に決めたくないっていうことなんです。うまいこと落としちゃおうとするじゃないですか、人間って性(さが)で。ちゃんちゃんにしたいじゃないですか。気持ちいいから。なんだけど、そこになるべく逃げないでがんばったって感じです。
精神のヒマラヤに行きたかった
――それは結構キツイ作業でしたか?
キツイっていうか、自分の中では冒険しているような感じなんですよ。
自分の心の中を。受け入れるっていう気持ち。
――その冒険が可能になったのは、ラップとかヒップホップだからというのはありますよね。
そうですね、それはそうかもしれないですね。ポップスとして成立させてっていうことはあんまり考えてなかったですね。もうちょっと実験的な気持ちというか、こんなこと言ったらあれかもしれないですけど、大学生みたいな気持ち(笑)。課題を出されて、これをテーマにつくってみよう!みたいな。結構無目的というか、その感覚に近い。
――純粋に。
そう。社会的な評価みたいなところに関してはマジで無目的だった。