くらし情報『壊れかけのロボットと無気力な青年との心の交流描く 劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』再び東京に』

2021年12月22日 20:00

壊れかけのロボットと無気力な青年との心の交流描く 劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』再び東京に

非常に評価の高かった初演でしたが、どんなところが評価されたと思いますか。

長田この作品は、普通の人たちの日常を丁寧に描くことで、そこに潜む“祝福”のようなものを舞台にあげるという、ささやかだけれど普遍的なメッセージが込められている作品だと思います。そのささやかさこそが、今の時代の等身大の人間の感情を描き出していて、登場人物に共感させる力がとても強い。今の時代にフィットする新しいミュージカルだったからこそ評価に繋がったのではないでしょうか。曲も多く、装置も素晴らしく、ロボットも可愛い……と色々と見どころはありますが、大事にしているのはささやかな人間の感情。今回の再演もその方針は変わっていないと思います。

小山まず、タングをパペットで表現しようという劇団四季さんのアイディアが素晴らしい。そして長田さんのおっしゃった“ささやかな日常”という部分、これは長田さんの脚本が、日常的なのにポエティックな美しい日本語で書かれていることも非常に大きいです。
詩的な演劇言語で書かれている長田さんの本を、言葉を大切にされる劇団四季の俳優さんが扱っていくという、全体のバランスがとても良かったと思います。

壊れかけのロボットと無気力な青年との心の交流描く 劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』再び東京に

小山ゆうな
さらに四季のお客さまは、作品を育てていってくださる感じがとてもあって、その力もありどんどん作品が豊かになっていったなと感じています。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.