松居大悟による『極めてやわらかい道』上演決定 潤色・演出は川名幸宏
中心メンバーの永島敬三、松居作品には欠かせない劇団「ゴジゲン」の本折最強さとしといった面々が集結した。
■作:松居大悟 コメント
「これを作ったら引退できる」
そう思いながら書いた作品が本作であり、いまだに引退もせずに縋りついている。
『極めてやわらかい道』は、愛が愛という言葉になる前の何かを信じた物語だ。
心も魂も道理も削ってボロボロになり、劇が終わった後、ゴジゲンは活動休止になった。
演劇をやるのも見るのも怖くなって逃げた果てで、ゆっくり振り返ろうとした時に、そばにいてくれたのが川名くんだ。
川名くんは優しくて、熱くて、繊細で。
泣きそうなときは、気づいたら川名くんが先に泣いていて。
そんな川名くんが『極めてやわらかい道』をやりたいと言う。
なんで?やめて!川名くんが壊れちゃう!
そう思ったけど、川名くんは震えるような目で、まっすぐに前だけを見ていた。僕は、川名くんが手がけるこの作品を見たいと思った。■潤色・演出:川名幸宏 コメント
「あ、もう演劇やめるのかも」
そんな20代中盤に、僕は松居大悟に出会った。
当時、松居さんは演劇を再開して公演の助手を探していて、バイト生活の僕に白羽の矢がたった。