松居大悟による『極めてやわらかい道』上演決定 潤色・演出は川名幸宏
頂いた資料DVDに本作があり、身も心も削りすぎた果てに生まれた愛おしい世界に衝撃を受けた。その興奮を伝えようとしたときの、松居さんの張り詰めた表情を今でも覚えている。言葉にはしないけど、その話だけはしてくれるなと。
以来、本作の話はタブーになった。どれだけ尽くし、壊れたかを周りから聞いた。
こんなにも全身全霊で創作する人が側にいて、生半可な気持ちでやめると言えないまま、僕は今も演劇を続けられている。だから松居さんは、命の恩人。
松居さんとやれる場をいただいて、一択しかなかった。
8年の時を経て、出会った頃のタブーを破って思いを伝えた。
『極めてやわらかい道』をやりたい。
【あらすじ】
「気持ちって何や?こんな柔らかいものに名前なんてあるか?」
むかいの木造アパートの隙間から、十年間、姫を見守り続ける兵士たち。
ある来訪を境に、彼らの国が崩れていく――
彼らは変態じゃない。ほんの少し恋の仕方を知らないだけ。
ゴミみたいな男たちの純粋すぎて歪な恋の物語。
<公演情報>
GORCH BROTHERS PRESENTS『極めてやわらかい道』
作:松居大悟
潤色・演出:川名幸宏
出演:鳥越裕貴、多和田任益、荒井敦史、長友郁真、灰塚宗史、長南洸生/永島敬三、本折最強さとし
日程:2025年3月20日(木・祝)