2022年3月10日 07:00
声優・島﨑信長が語る選択の哲学「自分の選択の積み重ねで今がある」
でも学生時代、それこそ僕が高校生の時は、夢中になれることを探している段階だったと思います。ーーでは、夢中になれることを見つけるには、どうすれば良いと思いますか……?
ちょっと興味を持ったことはいろいろやってみればいいのかなって。僕も高校生の頃は「自分のやりたいことってなんだろう」と考えながら、あれやってみたりこれやってみたりと試行錯誤をしていたと思います。
例えば、バンドでボーカルをやっていたのですが、すごく本気だったり、ずっと続けたいと思ったり、音楽でテッペンに行きたくて努力したり、そんなことはなくて。だけど、それを経験することで、音楽に対して人生をかけたいと思うような熱量はないな、別に歌いたいわけでもないな、仲間と一緒に楽しくできればいいなとか気づくわけですよね。
ーー経験して初めて気づくことってたくさんありますからね。
ほかにも、学生時代に母が僕をタレントオーディションに応募したことがあって、最終選考まで行ったんですよ。地元の宮城から最終選考のために東京まで行って……いろいろな審査があって結局落ちてしまったのですが、その時も「自分の一番やりたいことはタレントさんじゃないな」