くらし情報『シーレの作品を中心にウィーン世紀末美術を展観『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展』1月26日より開催』

2022年12月22日 12:00

シーレの作品を中心にウィーン世紀末美術を展観『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展』1月26日より開催

エゴン・シーレ《菊》1910年レオポルド美術館蔵Leopold Museum, Vienna


文化芸術が爛熟した「19世紀末ウィーン」という特異な時代の掉尾を飾る夭折の画家エゴン・シーレの展覧会が、東京・上野の東京都美術館にて、2023年1月26日(木) から4月9日(日) まで開催される。世界有数のシーレ・コレクションで知られるウィーンのレオポルド美術館の全面協力により、日本における回顧展としては、約30年ぶりの大規模展が実現した。

1890年に生まれ、学年最少年の16歳でウィーン美術アカデミーに入学したシーレは早熟な画家だった。当初はウィーン世紀末を代表する画家クリムトの影響を受けるも、すぐにその影響から脱却し、人間の内面をえぐるような強烈な力をもった表現主義的な画風を確立したのは、19歳から20歳にかけての頃。第一次大戦の兵役を経て、展覧会で成功を収めた矢先に、スペイン風邪により28歳で早世するが、わずか10年の画業の間に自画像、肖像画、裸体画、風景画など、様々な分野で独自の展開を見せ、ウィーン・モダニズムを代表する画家の地位を不動のものとした。

同展は、そのシーレの作品約50点をテーマごとに展観することで、画家のそれぞれの主題に対する取り組みを深く掘り下げる構成をとっている。

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