ハルカミライ VS w.o.d. 大阪で迎えた最終日に見た「音楽」という奇跡
を歌う。そして「靴ヒモ結んでー!」と観客に頼み、結んでくれた観客と熱いハイタッチを交わす。
「音楽はわがままでいい、音楽は自分勝手でいい。出せるもん出して、おもっくそ発散して帰ってくれ」そう叫ぶ橋本に拳を突き上げて応える観客。MCと歌、ステージとフロア……全部の境界が曖昧になって熱く混ざり合うこの感じこそハルカミライのライブの醍醐味だ。
アカペラで始まった「世界を終わらせて」を歌っている途中、橋本がうれしそうに話す。
「今日の打ち上げ、焼肉なんだって。俺のいちばんの大好物」橋本にとっての焼肉や寿司のように、ここに集まった人それぞれに好きなものや譲れないものがある。将来のことや夢、不安を抱える人もきっといるだろう。そんな互いの事情を知らない者同士が「音楽が好き」という共通項だけで集う「ライブ」という奇跡を讃える橋本。
彼の言葉に聞き入っていた観客のひとりが、首に巻いたタオルで込み上げた感情を拭っている姿が見える。
全観客の心をわし掴みにし、ワンマン級の熱量を放つステージを繰り広げたハルカミライ。果たして、w.o.d.はこの熱気にどんな風に立ち向かうのか!?
サイケデリックな60’sロックのSEが鳴り響く中、ステージに登場したサイトウタクヤ(vo/g)