2021年10月13日 07:00
「惚れるような男を作ることができた」岡田准一が語る映画『燃えよ剣』
刷り込まれていくような動き。冒頭の喧嘩のシーンだと、近藤(鈴木亮平)が最初に斬りかかってみんなが吹っ飛んでいき、そこに土方が斬りこみ、沖田(山田涼介)が脇を舞うかのように斬っていく――3人の“関係性”であのシーンが作られているんです。パッと見ただけではそういう構成はわからないかもしれませんが、会話がなくても会話しているような、潜在意識に刷り込んでいくようなアクションをベースに作っていきました」。
「戦うことの儚さを知っている」岡田准一の考える“土方歳三”の魅力
劇中の新選組の中では、土方は“鬼の副長”であり、局長・近藤勇という豪傑を立てつつ、鉄の組織を作っていくNo.2。一方で、現場では岡田が主演であり、先述のように殺陣を指導する立場でもあり、こうした現場における関係性が作品にも良い形で作用したという。
「今回は、大河ドラマ(の主演)を経験している鈴木さんや柴咲(コウ)さんもいて、ただ演じるというだけでなく“現場を見る”人がいらっしゃいました。特に、鈴木さんは大河を終えた直後だったこともあって、現場に新選組の隊士たちがたくさんいる中で、“みんなを見る”という部分に関して『僕がやっときます!』と、みんなを食事に連れて行ったり、場を作るということをサポートしてくださいました。