くらし情報『「惚れるような男を作ることができた」岡田准一が語る映画『燃えよ剣』』

2021年10月13日 07:00

「惚れるような男を作ることができた」岡田准一が語る映画『燃えよ剣』

幕末の歴史の上では“敗者”でありながらも、いまなお深く愛される土方歳三だが、岡田准一が演じた土方の魅力はどこにあるのだろうか?

「戦うことの儚さを知っているということかなと思います。僕自身、(格闘技を)教える資格を持っていますし、戦う男たちの気持ちを理解できる立場にいるのかなと。戦い続けて疲弊し、戦うことに悩んだり、葛藤を抱いたりしつつ、前に進もうとしている男たちだと思うし、ある種の覚悟をもって、自分で決断している男たちなんですよね。僕自身、ただ“希望”を抱えて進む男たちを演じる年齢でもない。その“深さ”というか、時代劇では常に戦うことの意味――戦うことの哀しさや疲弊を超えて、決断した男がそこにどう立っているのか? ということを考えています。

特に土方は(原作のセリフで)『男の一生というものは、美しさを作るためのものだ』ということを言っている。その言葉を口にした男が、敗戦が濃厚な中で(最後まで戦うべく)函館まで行く。そういう人物をどう作っていくのか? もちろん、司馬さんが描きたかった土方像もありますし、土方に認められるような土方像にしなければという思いもありました。
僕自身が感じる、土方の魅力を表現できる脚本でしたし、主演としてはすごくやりがいのある役でした。

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