GLIM SPANKYが過去を起点に今を描く メジャーデビュー10周年記念ツアー最終公演オフィシャルレポート
ふたりのライブを休むことなく支えてきたお馴染みの寡黙な男、栗原大(b)、GLIM SPANKYのライブサウンドの厚みと広がりに大きく寄与してきた中込陽大(key)、ふたりの愛するオルタナティブレジェンド、福田洋子(ds)のサポートメンバーを紹介し、3曲を披露した。今年4月にリリースされたNHK BS『ワースポ×MLB』のテーマソング「Fighter」でタイトルの如くフロアを熱いソウルで燃やしたかと思えば、この時点での最新曲「風にキスをして」でエバーグリーンなポップの風を吹かせ、最初期の曲「Gypsy」でプリミティブなガレージロックの衝動と熱狂を。この日の縮図のような流れで締めた。
GLIM SPANKYは現在ベストアルバムのリリースに向けて準備中で、ベストと謳ってはいるが新作のつもりで、新曲もしっかり収録するとのこと。そしてその先にツアーも予定していると、今までと変わらず活動しながら進化していくことを誓いステージをあとにした。さまざまなジャンルとの融合や派生を繰り返し、ロックは進化を続けてきた。その歴史にリスペクトがあるからこそ停滞することなく前を見て進むバンド、GLIM SPANKYはこの先どうなっていくのか。