阿部寛、スターアジア賞受賞へ 『異動辞令は音楽隊!』ニューヨーク・アジアン映画祭でワールドプレミア決定
メンバー・楢﨑誠がかつて島根県警察音楽隊でサックスを演奏していたことが強く後押しし主題歌に抜擢された。
誰もが覚えのある「人生こんなはずじゃなかった」という想いを抱く者たちの奮闘が、「IN THE MOOD」、「アメイジング・グレイス」、「聖者の行進」などの名曲とともに心に鳴り響く。
NYAFFへの選出は「大砲のような刑事が警視庁のバンドのドラマーに転身するという斬新な前提は、娯楽性だけでなくペーソスにも富んでいて、強力なフックになっている。最も意地悪な警察犬のように吠えながらも、同情的で、観客に優しい救済を求める叫び声が印象に残る。日本のエンタテインメントのメインストリームに位置づけてよい、突出している映画だ」という評価による。
さらに本映画祭にて阿部は、アジアで最も活躍する俳優に与えられる「スターアジア賞」を受賞予定。過去にイ・ビョンホンやカン・ドンウォン、ドニー・イェンら名だたる名優が称された本賞に日本人が選ばれるのは初となる。阿部は30年にわたるキャリアのなかで日本映画のみならず、『チョコレート・ファイター』(2008年 / タイ / プラッチャヤー・ピンゲーオ監督)、『空海-KU-KAI-』(2018年 / 中国 / チェン・カイコー監督)