2024年1月17日 12:00
段田安則、ショーン・ホームズと挑む現代版『リア王』 名作だからこその楽しみ方とは?
そんな希望はありますね。
――それは演出がショーンさんである、という心強さによるものでしょうか?
そうですね。僕の中ではとても大きな存在ですし、『セールスマンの死』の時以上に演出に頼っている、「演出家がなんとかしてくれよ」みたいな感覚はあります(笑)。これまでも外国の演出家の方とは何人かご一緒していますが、中でもショーンさんとは相性が良く、無理なく稽古が進められる方だと思っています。とても明確な演出プランを持ちながらも、それを演者に押しつけるのではなく、柔軟な頭を持って一緒に作っていってくれる。またご本人もとても大らかで、稽古場の雰囲気が非常に心地良い。そういったところも自分に合っているのだと思います。
――そんなショーンさんですが、今回は現代版『リア王』に挑戦されようとしているとか。
それは僕もとっても楽しみですし、細かい内容はまだ聞いていないので、今から稽古が待ち遠しいです。ショーンさんがすごいのは、名作と言われる戯曲に、また違った面白さを加えられる演出力。そんなショーンさんの斬新な演出に、ぜひ注目していただきたいですね。また演劇が好きな方の中には、それぞれ心に残っている『リア王』というものがあると思うんです。