宮崎県・椎葉村とは
宮崎県にある日本三大秘境のひとつ、椎葉村(しいばそん)。広大な面積を有する椎葉村は、その約96%が森林で占められる緑豊かな村です。椎葉村では、農作業をお互いで助け合う相互扶助の文化「かてーり」が古くからあり、村民の絆が田畑や森林、文化を守るいしずえとなっています。
椎葉村には、「重要無形民俗文化財」に指定されている26地区の「神楽」が伝承されています。「神楽宿」へ猪や鹿を奉納したり、粟・大豆・小豆などの雑穀を使って舞をしたりして、古くから山の生活を表わしてきました。
ほかにも、「椎葉型」といわれる十根川地区の瓦屋根の集落地帯の風景や、林地を伐採した後に火入れをして地力の回復を待つ「焼畑農法」など、昔からの伝統が色濃く残った椎葉村には、まるで時が止まったような不思議なスポットが数多く存在します。
鶴富屋敷
およそ300年前の建築物と推察される「鶴富屋敷」。大きく太い材料を使用した椎葉独特の型式で建てられています。傾斜をうまく利用した「一列型平面型式」の造りは、国指定の重要文化財となっています。
八村杉
全周は99mの巨木「八村杉」は、高さでは国内2番目、根回りでは国内4番目を誇り、国指定の天然記念物となっています。