「10センチ低い椅子」で狭いリビング・ダイニングにさよなら。部屋が広く見えるローアングルな暮らしを始めよう!
ことも想定しているんですね。
コンセプトを後世に残していく〔モノ・モノ〕
〔モノ・モノ〕は、東京のJR中野駅南口から徒歩約3分の閑静な住宅街にあります。見た目はごく一般的なマンション。しかし中に入ると、40㎡はあるかという広々とした空間に、木の温もりがあふれていました。
普段は製品の販売をするギャラリーショップとして開かれています。週末にはレンタルスペースとして貸し出しを行っており、〔モノ・モノ〕のインテリアに囲まれながら、落ち着いた空間で過ごすことができます。実はこの場所は、長い歴史がある場所なんです。
現代の〔モノ・モノ〕
〔モノ・モノ〕を設立したのは、《低座の椅子》を最初に設計したデザイナーの故、秋岡芳夫(あきおかよしお)氏。モノを使い捨てる生活から、モノを「愛用する」生活に変わるべきではないかと提案したそうです。
この思想にデザイナー、クラフトマン、編集者など多ジャンルの人が集まり、自由なモノ作りを目指して交流したのが、このマンションの1室なんですね。工芸デザインに関するたくさんの先進的な活動が、この部屋を拠点に広まっていきました。
現在の〔モノ・モノ〕は、2015年に大きな改装を行い、新たな姿として運営されています。