【まついハウス】 色鮮やかな空間の饗宴が心を解き放つ
吹抜空間は上部の2面にステンドグラスを組み込み、その鮮やかな光が空間全体を包みこみ、心が空へと広がっていくような空間にしました。
パントマイムの客席ともなる階段は、空へと思いが導かれるように、軽やかに吹抜を上昇する形にしました。リビングの南は全面に庭が広がり、自然の世界へと自ずと心が開かれるような構成にしました。
室内は、日本の伝統的な色合いであるベンガラ色を基調に、利休鼠や群青色を交え、心が励まされるような色で彩りました。外観は、逆に渋い銀鼠色で統一しました。
静けさの中、内側の世界へと期待が高まるようなたたずまいが、訪れる人を迎えます。
光、風、緑という自然の移ろいと、色彩、造形といった人間の創造的な営みとが織りなす空間の中で、新たな自分を発見する、そういう日々をすごせる建築であってほしいと願っています。
建築概要
所在地:東京都三鷹市
規模:2階建
用途:専用住宅
敷地面積:156.03m2(47.2坪)
建築面積:62.05m2(18.77坪)
延床面積:103.45m2(31.29坪)
構造:木造
設計監理:プライム/西島正樹
施工:江中建設
掲載誌
「建築ジャーナル2020年5月号」