庶民いじめ?「ビール類の酒税」が5年かけて改正に…消費者にはどんな影響が?
これは、麦芽比率を抑えてもビールと同じような味わいを出すことができれば、安い税金しかかからず、結果として、低価格で提供できるため、各メーカーが製法を工夫して開発競争をした結果です。
しかし、各メーカーが生み出した発泡酒、第3のビールの製法は、日本の税法を前提として、その枠組みの中で少しでも税金が安く、ビールに近い味わいを持たせるためのものであってため、いわば日本国内でガラパゴス化してしまい、莫大な研究開発費をかけた割には、世界市場で通用しないという悪影響が出ています。
そこで、ビール、発泡酒、第3のビールの税法上の区分をなくし、税率を統一しようという議論が起きたわけです。
■「ビール」は安くなり、「発泡酒」「第3のビール」は値上がりに
その際、全体として国の税収が増えると名実ともにただの増税となってしまい、一層の国民の反発があるため、税率改正前後で国の税収自体がほぼ変わらない税収中立という考え方に立ち、現在は税率が安い「発泡酒」「第3のビール」については増税、「ビール」は減税となるように、3種類の税率を統一することになりました。
そうすると、結果として、「ビール」