囲碁のプロを目指した弁護士に学ぶ「勝負強さ」の秘訣とは
囲碁も弁護士の仕事も勝ちを欲張り過ぎることなく、譲れるところはしっかりと見せて、状況を見ながら冷静に最善の一手を常に考えることが重要ですね。
■自分の土俵で戦うことが“勝負強さ”の秘訣
__“勝負強さ”を発揮するうえで、何か重視しているポイントはありますか
戦う場所を考える。これはとても大事にしています。
例えば裁判。裁判は1つの事案に対して問題や論点があり、それを解決していく場であるというのは皆さんもご存知かと思います。しかし、実は解決すべき問題や論点はどれなのかを、こちらで選ぶことができることが多いのです。
しっかりと準備をして、あらかじめ裁判官に今回の事案のどこがポイントとなり、どこが論点になるのかを伝えることで、戦う場を自分で設定し、話を有利に進めることができます。
「自分の土俵で戦う」これが勝負強さを発揮する上で、私はとても重要なポイントだと思いますね。
__自分の土俵で戦うために工夫していることはありますか。
工夫ではありませんが、準備をしっかりとするようにしています。勝ちすぎると良くないということに通じる点でもありますが、単純に自分に有利な場を設定するだけでは、当然相手は警戒するので、そこに相手は乗ってきません。