2022年12月15日 11:00
「虐待した親」を支援する先駆者による初の著書 『虐待したことを否定する親たち』で親子関係再生の道を示す
を提供しています。このプログラムは、関係が崩壊した親と子の対話と交流を、第三者がサポートするものです。
本書では、著者が実際に関わった事例をもとに、新たな親子関係が構築されるプロセスを紹介します。
本書で取り上げる虐待のケース
・ずっと泣き止まない2歳の男の子を母親が叩き、布団をかぶせる。
(背景)夫の激務、親も頼ることができず、ずっと一人で子育てをしてきた。
・食事中にふざけていた4歳の女の子を母親が拳で殴り、その勢いで椅子が倒れて額を床にぶつけ、
目が開かなくなる。
(背景)育児への疲弊、夫や姑からの理解なし。
・栄養状態が悪く、皮膚トラブルも多い生後9か月の女の子へのケアができず、育児放棄を繰り返
す。
(背景)夫が非協力的、母の精神不安定状態。 ほか
『虐待したことを否定する親たち』について
【著者】
宮口智恵(みやぐちともえ)
神戸大学大学院総合人間科学研究科前期博士課程修了。児童相談所で勤務後、2007年に(特)チャイルド・リソース・センターを設立。21年より認定NPO法人。同法人は設立時より、児童相談所の委託を受けて、虐待などの育児に困難を抱える親とその子どもに「親子関係再構築プログラム」