くらし情報『民主主義の精神に反する、一番の愚行とは? ~「選挙」を考える『日本国民のための 【明解】 政治学入門/髙橋洋一 著』より紹介』

民主主義の精神に反する、一番の愚行とは? ~「選挙」を考える『日本国民のための 【明解】 政治学入門/髙橋洋一 著』より紹介

「感じがいいだけで国会議員が務まるか」
「大事なのは信念であり、議員になって何を成し遂げようとしているかが問われるべきだろう」

と思ったかもしれない。
もちろん正論だが、こうした意見は、自分自身へのブーメランになりうるから注意したほうがいい。
というのも、国会議員を選んでいるのは、ほかならぬ自分たち国民だからだ。
仮に、単なる「感じがいいだけの人」「信念も何もないように見える人」が国会議員を務めているとしたら、それは選んだ人たちの眼力が弱かったということだ。
いってしまえば、権限を付託される人を「選んだ側」に落ち度がある。それだけのことだ。

個人レベルで見れば、自分の選んだ人が落選し、自分から見ると不適合な人が当選してしまったのなら、一応は批判する権利があるといってもいいだろう。
しかし、マスで考えれば、今の政治は国民の選択を反映している。

いわゆる「民度」の現れなのだ。

「あの人はイメージ戦略がうまいだけで、中身は空っぽだ」と批判するのは、「イメージ戦略がうまいだけで、中身は空っぽな人を当選させたのは選挙民たちです」と認めるのとイコールである。何をとっても日本の政治に不満たらたらの人は、その点をよくよく自覚したほうがいい。

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