くらし情報『大河ドラマで話題の紫式部に10年かけて挑んだ意欲作 帚木蓬生の長編小説『香子』の刊行を開始』

2023年12月1日 11:00

大河ドラマで話題の紫式部に10年かけて挑んだ意欲作 帚木蓬生の長編小説『香子』の刊行を開始

それ以来、『源氏物語』は思い入れのある大切な作品になり、ペンネームも五十四帖の巻名である「帚木」「蓬生」から選んだほどです。そのペンネームにヒントを得た編集者からの、「紫式部か『源氏物語』をテーマに小説を」という依頼に対して、帚木さんは「10年後なら」と返事をしたのは、特別な作品だからこそ納得のいく作品に昇華させるにはそれだけの時間が必要だと考えたから――。この回答に編集者は、やんわり断られたのだと諦めかけていました。ところが本当に10年を経て、400字詰原稿用紙で3800枚にのぼる手書き原稿を受け取ることができたのです。

挫折した人も、もう一度『源氏物語』に挑戦してほしい

『香子』は、紫式部の生涯を本編として、そこに『源氏物語』が“作中作”として挿入されていくという2つの軸で展開される物語です。この構成には、紫式部の生涯だけでなく『源氏物語』のすべてを存分に味わってもらいたいとの、帚木蓬生さんの思いがこめられています。『香子』刊行記念のインタビューでは、「紫式部自身に『源氏物語』を解説させてもいるので、これまで現代語訳を読もうとして挫折した人たちも、是非もう一度、この作品で挑戦してほしい」

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