【広島初開催】ブルターニュの神秘を満喫!フランス絵画の魅力が織り成すエキゾチックな旅を広島県立美術館で!
1830年代以降、交通網の発達とともに、実際に自ら半島を旅する画家が増え、サロン(官展)でブルターニュ主題が流行します。本章では、圧巻の自然や信仰に基づく素朴な暮らしなど、典型的なブルターニュの姿を描き出した作品をご紹介します。
アルフレッド・ギユ《コンカルノーの鰯加工場で働く娘たち》1896年頃油彩・カンヴァス
テオドール・ギュダン《ベル=イル沿岸の暴風雨》1851年油彩・カンヴァス
第2章ブルターニュに集う画家たち印象派からナビ派へ
19世紀後半、ブルターニュの地で制作を行った画家たちが、フランス美術に新たな展開をもたらしました。南西部の小村ポン=タヴァンに滞在したポール・ゴーギャンと、彼を取り巻く画家たちは、単純化された形態と大胆な色彩による新たな表現を生み出します。その様式と精神性は、パリで活動したナビ派の画家たちへと引き継がれ、近代絵画はさらなる発展を遂げました。本章では、フランス美術史の舞台としてのブルターニュに着目し、印象派からナビ派へと向かう流れをたどります。
ポール・セリュジエ《さようなら、ゴーギャン》1906年油彩・カンヴァス
モーリス・ドニ《フォルグェットのパルドン祭》1930年油彩・カンヴァス
第3章新たな眼差し多様な表現の探求
ブルターニュで生まれた絵画様式がパリに伝わり、影響を与えた一方、ブルターニュの画家たちにとってもパリの美術動向は無視できないものでした。