トム・ハンクスのオスカー受賞作。ゲイとエイズへの偏見を法廷で覆していくヒューマンドラマ。 「フィラデルフィア」 12月18日(土)よる7時~BS12 トゥエルビで放送
有能な野心家で、所長から大きな仕事を任せられるが、幹部の1人に額のエイズ特有のシミを見つけられる。実はベケットはゲイで、エイズを発症していたが、それを隠していたのだ。
やがて彼は、でっち上げられた仕事のミスを理由に、事務所を突然解雇される。エイズによる不当解雇として、事務所を相手に訴訟を起こしたベケットの弁護を引き受けてくれたのは、黒人弁護士ミラー(ワシントン)だ。エリート弁護士だったベケットとは対照的な庶民派のミラーは、同性愛者を嫌い、エイズ患者に触れるのも恐れていたが、名門事務所内のゆがんだ価値観を知り、ベケットのために立ち上がる。
監督は『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ。中盤以降の法廷ドラマも全く退屈させない。病が進行するにつれ、やつれ痩せていくハンクスの演技はすごみすら感じさせる。
映画の冒頭、ブルース・スプリングスティーンが歌い、アカデミー賞歌曲賞を受賞した「ストリーツ・オブ・フィラデルフィア」が流れる。明るい笑顔に交じって、路上生活者など、フィラデルフィアに暮らすさまざまな人々が映し出される。ドラマの舞台となる町の、光と影を伝える印象的な映像だ。
©1993 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
©1993 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
©1993 TRISTAR PICTURES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
■BS12 トゥエルビについて■
三井物産(株)