日本で最初のラーメンブームは1910年だった!! ラーメンを日本中に広めた立役者とは?
という証言〉(新横浜ラーメン博物館リリース)に基づいて再現したものを使ったという。
チャーシューは中華風の吊るし直火焼き。メンマは台湾産。
ダシは鶏と豚、野菜、煮干し。当時は鶏が牛よりも高級品だったという。ブロイラーはまだ作られておらず、いわゆる地鶏。ダシには卵を産み終わった親鳥が使われたという情報から、名古屋種の親鳥を使用。それに国産の豚ガラ、野菜を加えてスープをとった。
味はしょう油味。当時はすべて国産でまかなっていたので、国産大豆、国産小麦、塩で作られたヤマサ醤油の濃口しょう油が使われた。
さらに丼まで当時のものを再現するという凝りようで、関係者の熱意が伝わってくる。
※後編に続く
■書籍概要
今、環境問題やテクノロジーが食を変えようとしています。ラーメンも無縁ではいられません。ラーメンを切り口に進化する食の世界を訪ね歩いてみました。100年後、私たちの子どもたちは今の私たちと同じように浅草來々軒の『らうめん』を食べているのでしょうか? それともまったく別の何かをラーメンと呼んでいるのでしょうか? SDGsからバーチャルリアリティまで、未来のラーメンの姿から、これからの食を探索します。