サステナアワード2021「みどりの食料システム推進賞」受賞 海底が砂漠化!? 五島列島の海を守れ!『五島の醤 にかける熱き想い』
■海底の砂漠化「磯焼け」で危機を迎える海
魚の聖地とまで呼ばれた五島列島の海は危機を迎えている。地球温暖化の影響は、海の中でも起きている。海水温が上がり、冬でも活発に動くようになった植食性魚(アイゴ・イスズミ等)が、海藻を食べることによって引き起こされる、海の砂漠化「磯焼け」。クエやアワビをはじめ産卵の場にもなっている海藻の森が、いまや見る影もなくなってしまった。
本プロジェクトの仕掛け人である金沢鮮魚の代表、金澤竜司氏は「誰かが手を打たないと、取り返しのつかないことになると思った」と語る。
■駆除対象の魚を商品に
磯焼けの直接的な原因を引き起こしている「植食性魚(アイゴ・イスズミ等)」は、独特の臭みがあり市場で価格がつきにくい。網に入っても買い取り手が付かず、漁師も海に戻す他なかった。そして今、この魚たちは行政による磯焼け対策として駆除の対象になっている。「五島の醤」はそんな魚たちを活用すべく、開発された、これまでにない魚醤だ。
「駆除対象魚をただ捨てるんじゃなく、美味しいものにすることによって、環境がどう変わるのかを検証していきたいと思っている。」(金澤氏)
金沢鮮魚金澤竜司 代表/五島の椿株式会社谷川富隆 代表取締役