原作者・北条司が太鼓判を押す完成度!シティーハンター愛にあふれる実写化 「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」 5月7日(土)よる7時~BS12 トゥエルビで放送
2.みどころ(映画評論家・立花 珠樹 氏)
■日本アニメへの愛にあふれたフランス映画
おなじみの「もっこり」もしっかり受け継ぐ
フランス映画『シティーハンターTHEMOVIE史上最香のミッション』の原作は、北条司の漫画「シティーハンター」だ。1985年から91年にかけて「週刊少年ジャンプ」に連載されたこの漫画は、アニメ化されて人気テレビシリーズになった。
映画で「監督・脚本・主演」の一人三役を務めたフィリップ・ラショーは、80年生まれのフランス人。子どもの頃、フランスのテレビでも放映された「シティーハンター」を見て大ファンになったという。ラショーが長年の夢をかなえて完成させたこの実写版は、いかに基になった日本アニメへの愛情とリスペクトにあふれていることか。水色のジャケット、赤いTシャツの主人公のファッションをはじめ、細部に至るまでアニメの表現を大切にした映像から、よく伝わってくる。
ストーリーを簡単に紹介しておこう。リョウ(ラショー)は、表ざたにできないさまざまな問題を依頼されて解決するプロフェッショナルだ。
銃の腕前は超一流で、身体能力も抜群だが、難点は度を越した女好き。美女を見ると「もっこり」してしまい、仕事のパートナーのカオリ(エロディ・フォンタン)