2023年9月9日 15:00
空気中の酸素から活性酸素を生成し、燃やさずに水草からセラミックを抽出にする技術をWEF技術開発が開発
しかし、大気中で活性酸素を生成する技術は世界的にも当社しかなく(当社調べ)、大きな可能性がある。例えば、動植物の細胞膜(壁)のリン酸脂質、セルロースの強固な炭素結合(C-C)を、常温で吹付けるだけで瞬時に分解することが出来る。今までこの技術で、外来水草、ホテイアオイ、生ごみ、農作物残渣等を低コスト、短時間で堆肥化してきた。
2021年に特許取得、2023年にはUNDO(国際連合工業開発機関)の開発途上国・新興国の持続的な産業開発のために、優れた技術を紹介する「サステナブル技術普及プラットフォーム」に登録された。
活性酸素発生装置「AOSⅣ」
活性酸素水草処理1時間処理後(右)
■活性酸素による水草セラミック抽出
今回水草からセラミックを抽出するのに使用した装置は「Polaris(ポラリス)」で、これは処理物を加熱し、そこに活性酸素吹き込むことで、個体有機物の炭素-水素(C-H)、炭素-炭素(C-C)結合を分解することが出来る。含水率98%の水草を自然乾燥で表面の水分を蒸発させたのち、水分調整のためバイオ炭を少し混合して、「Polaris」に投入する。水草を加熱するセラミックはあらかじめ加熱しておくが、処理が始まると、原子結合分解が発熱反応のため200℃前後の熱がセラミックに供給されることで、処理中はエネルギー供給が不要となる。