作中に起こる様々な事柄の理由を、お客様それぞれが補完しながら観て頂けたらと思います。
また、舞台の結末の選択肢に、お客様が想像力を駆り立てられるような、そんな舞台にしていきたいです。
観劇後に是非、原作と照らし合わせていただき、自分なりの答えを見つけて頂けたらと思います。
「リアルのない箱の中」に「リアル」を生み出し、舞台だからこそ出来るそんな空間を、部屋を、出演者、スタッフ全員で作っていきたいと思っています。
ご声援の程、よろしくお願い致します。」
相馬未来 役:矢島舞美コメント
「相馬未来役の矢島舞美です。
近年、インターネットで顔や本名、素性すら知らない人とでも『友達』や『恋人』になれてしまうのが珍しくない時代になってきました。少し異常な感じはするものの、その違和感さえもが当たり前な世の中になっていると思います。何故、そんな世の中になったのか、この作品に触れると見えてくるような気がします。
若者がそれぞれに抱えている自分の中の淀んだ部分、そこに踏み込まない距離感への居心地の良さと虚しさ。
みんな居ないようで、みんな居るような。
孤独なのか、温かいのか、訳が分からなくなってくる感覚。