ゼラチンの起源は、古代エジプト? ゼリーづくりに欠かせないゼラチンの正体
という言葉は、「皮(かわ)」を「煮(に)」てつくる製造法から生まれたといわれています。
にかわの基本的な製法はすでに古代エジプト時代にはでき上がっていたと考えられており、6世紀ごろの中国の記録には、ほぼ完成された製造技法が残されています。
現在日本で受け継がれている技法も、それとほとんど変わりがありません。
ヨーロッパではバイオリンなどの弦楽器の接着剤として広く用いられてきたほか、日本画の世界では、絵の具と画面を接着するのにも使われています。
また、伝統工芸品や美術品の修復にも広く利用されています。
19世紀になると、ゼラチン溶液に硝酸銀を加えてつくる写真乳剤が開発され、感光剤として広く使われるようになりました。
現在でも、銀塩写真フィルムの素材としてゼラチンが利用されています。
その後も研究開発が進み、さまざまな特性と使い勝手のよさを生かして、食用や医薬用、写真用、工業用など、幅広い分野で活用されています。
©『ゼライスのキセキ』
(本文より抜粋 ここまで)
いかがでしたか?
ゼラチンのルーツが5000年以上前の古代エジプトだったということ、食用だけではなくバイオリンなどの接着剤や銀塩写真フィルムの素材として使われていたことなど、意外な驚きがたくさんありましたね。