東京二期会が『2025-2026シーズン オペラ ラインアップ』を発表
指揮のオスカー・ヨッケルは1996年ドイツ出身の新進で、ザルツブルク復活祭音楽祭での活躍によりヘルベルト・フォン・カラヤン賞を受賞し、ベルリン・フィルの首席指揮者キリル・ペトレンコのアシスタントも務めている。現在すでにザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)、ミュンヘン・フィルをはじめ数々のヨーロッパの主要オペラハウス及びオーケストラを指揮し高い評価を得ている(来年3月にはカメラータ・ザルツブルク、ピアニストの藤田真央共演のツアーを指揮する)。作曲家でもある彼は日本の美学に関心が深く、谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」を基づくオペラを作曲している。
(2026年4月会場:後日発表)
《さまよえるオランダ人》にかける深作健太と中江万柚子の思い
この後に改めて深作健太と中江万柚子の紹介が行われ、まず深作は「大好きなワーグナーの作品でオペラ演出家としてデビューさせていただいてから10年。最近は先輩たちから受けた恩を次の世代にどう返していけばよいのか考えています。かつての僕自身がそうであったように、初めてのお客さんの記憶に焼き付くような作品を日本で制作できれば」と語る。《オランダ人》に関しては故・ハリー・クプファーの演出が刺激となっているという。