maars inc. 第二回公演 ハイバイ「夫婦」を新しい視点で創作
演劇界をリードする岩井氏の戯曲を元に、若手演出家が羽ばたくこの企画。ぜひご期待ください!
あらすじ
父が死んだ。「死んでしまえ!」と何度も思ったあの父が、医療ミスで死んだ。医者として最先端技術に邁進していた父。 その死に対して、意外にも浮かぶ無念の思い。 父と母の出会いから別れまで、一つの夫婦の物語を岩井は見つめ直す。 父は何を信じ、母は何を信じていたのか。 生きる意味とは何か。
なぜ一緒に生き続けたのか。人と人が共に生きるとはどういうことなのか。たくさんの記憶と出来事を辿るその先に、答えは見つかるのだろうか。
vol.0『こどものじかん the Chiledren’s Hour』舞台写真
vol.0『こどものじかん the Chiledren’s Hour』舞台写真
廣川真菜美ご挨拶
初めて『夫婦』を読んだとき、私は嗚咽を止めることができませんでした。 ちょうど母に乳がんが見つかったタイミングだったこともあり、また、父を病で亡くしたときの病院への不信感が拭えていない状態だったので、この作品への共感が高かったから、というのも一因だと思います。 でも読み進めていくうちに、これは病で家族を亡くした、という出来事の奥に【夫婦とは一体なんぞや?】という大きなテーマが根を張るように横たわっていると気づきました。