2021年旗揚げ 劇団 俳優難民組合 野田秀樹氏 名作戯曲に挑む『赤鬼』上演決定 カンフェティでチケット発売
作品の目的
本公演「赤鬼」のテーマ、差別・偏見。
大人は理解できないものを恐れる。コロナしかり、町中にいる眼を引く人しかり。
特に都会では、すべての変なもの、理解できないものを排除している、どこを見ても同じ景色、同じアスファルト。
たまに見かけるネズミの死体。完全に異物だ、でも翌日にはその死体はかたづけられて人間の暮らしやすい、
人間だけの(たまに猫と犬)社会に戻っていく。
それは、死体や異物だけではなく、「人の遊び心」も消し去っているように思う。
子供は誰でも「遊び心」を持っている。
それは自由で、わくわくで、生きる喜びだ。
最初は大人の抑圧に反発するだろう、いつのまにか「遊び心」を抑え込む、そうすれば大人に褒められるからだ。
自分の「遊び心」を抑圧してきたから、自分の子供の「遊び心」も抑圧する。
理解できない子供の想像力を大人が自分の暮らしやすいように強制させて従順にさせる。
その大人もいつかの大人にやられたように。
「遊び心」を殺し、本当に笑うことができなくなる、年を取るごとに世界が狭くなり、
自分のことばかり考えるようになる。絶望する。
そして、その絶望は自分の責任ではない、「わたしは皆がいうことに従っただけ」