ジャッキー・チェン＜吹替完全版＞全7作品を世界初放送！ 大ファンの武田鉄矢が喜びのコメント【BS松竹東急】

という彼の断固たる決意が感じられる。そこから映画制作の基礎を学んだといっても過言ではありません。私もこんなことをやりたい！という想いで、カンフーアクションを取り入れた『刑事物語』（1982年）という作品をつくりました。

彼の作品には理想とする師弟関係がある

ジャッキーの作品の中には、私が理想としている師弟関係が存在します。今回の放送作品からは少し外れますが、私の好きな『ドランクモンキー 酔拳』では、ジャッキー演じる主人公が技を教わった相手をただの酔っ払いだと思い、修行から逃げ出そうとする場面があります。しかし、僕はジャッキーに待ってくれと言いたい。誰かに教えを請おうとするとき、ときにその人がろくでもない人間に見えるときがあります。それでも相手を信じ続けて師と仰いだとき、思いがけず人生の真理を教わることがある。そうして、求めていた奥義が流れ込んでくるのです。一度はバカにしても、二度目にやはりこの人はすごいと感心させるところに理想的な関係性がある。おそらく彼も気付いていないでしょうが、これは、ジャッキーに憧れて『刑事物語』をつくり、かつて教師役を演じた私だから言えることでしょう（笑）。

アクションシーンにこそジャッキーの魅力と思想のすべてが詰まっている

石丸さんの吹替は見事ですから、今回の限定復活はひじょうに喜ばしいですね。