真鍋博士、ノーベル物理学賞受賞! 今、改めて考えたい、地球温暖化について【ZIP!気象キャスターくぼてんきさんインタビュー】
二酸化炭素は「化石燃料」と呼ばれる石油や石炭、天然ガスを燃やすときに、空気中にたくさん排出されます。化石燃料でできているものは身近にたくさんあるから、たとえばゴミを燃やすたびに、二酸化炭素が大気中に増えてしまいます。
1921年から2020年の100年あたりで、世界全体で気温が+0.88℃上昇していて、日本だけで見ると+1.26℃上昇しています。日本のように都市化が進んだ国は、世界全体に比べて上昇率が高くなります。
このまま何も対策をとらなかった場合、21世紀末には基準年(1986年~2005年)の平均気温より、最大4.8℃上昇する可能性があるとも言われています。
◆「温室効果ガス」のことをもう少し詳しく
温室効果ガスは、太陽の熱で暖められた地球から宇宙に放射される熱の一部を吸収し、それを地球に戻すことで、地球をボクたちが生活しやすい温度にしてくれています。でも、増えすぎると暖かくなりすぎてしまうから、そこが問題です。
ゴミの燃やしすぎのほか、自動車や飛行機を動かしたり、電気をつくったりするときにも、温室効果ガスである二酸化炭素が大量に排出されています。
二酸化炭素は森林などの木が吸収してくれるのですが、農地や工業地をつくるために森林がどんどん伐採されていることも、原因の一つとなっています。