2024年2月15日 17:50
耐震診断実施者の【約7割が高齢者】~木造住宅の耐震性と年齢に関する調査データより~
◆耐震診断結果(全体)
全体の割合
全体グラフ
「9割超」の住宅が現行の耐震性を満たさず
全体を見ると、総合評点が1.0を下回る、いわゆる耐震性が不足している棟数が91.7%となりました。耐震基準は「1981年6月」と「2000年6月」の2度にわたって大きく改正されています。耐震診断では、現行の耐震基準を満たしているかどうかで判断するため、以前の基準で建てられた住宅が耐震性不足であるのは当然ともいえます。
なお、本調査データでは1980年以前に建てられた建物を「旧耐震基準住宅」、1981年以降2000年までに建てられた建物を「81-00住宅(新耐震基準住宅)」と区分しています。本来であれば「1981年6月」をもって区分すべきではありますが、診断依頼者から詳細な建築時期を確認することが困難なケースもあることから、木耐協では上記のように区分しています。続いて、診断結果を「旧耐震基準住宅」と「81-00住宅(新耐震基準住宅)」に分けて集計しました。
◆耐震診断結果(旧耐震基準住宅)
旧耐震の割合
旧耐震グラフ
耐震性が不足している割合が「約97%」
旧耐震基準で建てられた木造住宅は、最も新しい住宅でも築43年が経つことになります。