「わび・さび・幽玄」をモダンに表す世界観が魅力、菊池遼個展「存在の輪郭、輪郭の存在」をニセコで開催
2024年11月6日より12月1日までMEDEL GALLERY SHU NISEKOで菊池遼「存在の輪郭、輪郭の存在」を開催いたします。
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OVERVIEW
MEDEL GALLERY SHU NISEKOでは、2024年11月6日(水)から12月1日(日)まで、菊池遼の個展「存在の輪郭、輪郭の存在」を開催いたします。
本展では、ものの「存在」と「輪郭線」について問いを投げかける菊池遼の作品を発表いたします。
普段、私たちは、目に見えるものはそれ自体で「存在」していると思いがちです。しかし菊池は、目に見えるものは、私たちが世界をどのように分けて理解するかに応じて「存在」していると考えます。つまり、何かが「存在」できるのは、私たちがそのものを他から切り分けているからだ、という考え方です。たとえば、目の前のコップは、それを背景や周りの物から切り分けて理解しているからこそ、私たちにとって「コップ」として存在すると考えるわけです。
この考え方は、仏教の「空(くう)」に似ています。
空とは、ものごとは固定されたかたちを持たず、私たちの見方や考え方によって変わるというものです。